まったく違うお産

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今日は18日。予定では赤ちゃんは20日に生まれるところなので、そうなるとまだお腹には、まだ見ぬ人がいるわけだ。前回の日記で、早いけどいつ生まれてもいい状態と言われながらも、てべこ出産時もほぼ予定通りだったし、さすがにてべこと誕生日一緒とかはすごいミラクルよなぁとか思っていた。でも、なんとなく、誕生日が並んだりして・・とか思っていたら、その通りになった。

今回はお腹の張りが来た時、まだ全然痛くない状態だったけど、「おっこれは」と感じて、「今日か明日だな」とわかった。それは進歩だった。そしてそれを感じたのがてべこの誕生日、8日の夜だった。陣痛の強さ具合によっては8日中に生まれるかとドキドキして経過を待っていたけど、なかなかゆるい張りで、どーんとやって来ない。いい陣痛が来たら、経産婦はあっという間に生まれると言う。日が9日に変わり、じわりじわりと今回はやたらとゆっくりな陣痛の進み。でも明らかに陣痛なので、「そっか、9日に生まれるんやなぁ」とそんなミラクルにも笑いがこみ上げた。てべこも、この子も、自分だけの特別な一日にしたかったんだろう。一緒の日は微妙に避けているところが、なんともにくい。今回のお産はというと、一人目と全然違うパターンだった。前の経験があるから次はもっと余裕と思っていたけど、まったく違うお産を体験した感じだ。陣痛によって子宮口が全開というのをすると、お産が進んでいくわけだけど、前回はその全開までが、驚く速さでひらいてしまった。その分陣痛は短時間でぐわーっと来たので痛みもとても強くて足などずっと陣痛のたびにぶるぶる震えていた。

今回はというと、大して痛くない陣痛がじーんわりじーんわりとやってきて、全開するまでに2時間ほどかかった。ずいぶんゆっくりだった。痛みもわりと余裕で、途中でいろいろ話をしたり、時計を見ているゆとりさえあった。前が早かった人は、すぐに生まれることもあるので、まだ全然痛くないうちから病院へは行っていた。朝の2時半くらいに着いて、それからやっとこさ4時くらいからちゃんと痛みのある陣痛がやってきた。家族全員で行ったのだけど、まだの様子なので、全員で部屋で仮眠していた。ほんとに、前とは違う余裕さだった、前半。子宮口が全開した後の、4年前の出産を振り返ると、私の体力不足もあってそこからはわりとゆっくりだった。陣痛の痛みも全開する前とあまり変わらず、そのペースのままお産になったので、強い波で押し出すという力が弱かった気がする。意識もちゃんとしていたし、冷静だったし、生まれる時も頭が降りてくる感じや出てくる感覚もちゃんと今も覚えている。産んだ後も、「すごい」と感動したし、また産んでもいいなぁと思ったのを覚えている。で、今回はというと、全開と同時くらいに破水して膜がずるりと出てきたのだけど、もうそのあたりから今までの余裕がぶっとぶくらいのものすごい陣痛に変化して、あまりにすごい力と痛みが体にかかってくるので、膜が出た時、私はもう「頭が出た」と思った。とにかくびっくりするくらいの陣痛だった。言葉にできない。すごくあわてて、そばにいたダンナくんに「助産師さん呼んで!やばいかもー!」と言った。それからはもう怒涛のようなというか、30分くらいで、一気に生まれてしまった。びっくりした。というのが感想だ。余裕もなく、出てくる経過をじんわり感じることもなく、自分の力ではどうしようもない力に押し出されて出てきたという感じだった。もちろん、陣痛の波に乗って、いきむことはちゃんとしたけど・・ これが2人目かぁ。道ができてるってやつかぁ。感慨深い。自分があわてたのに、笑えた出産だった。今回は、「もう次はないかな~」と思った。一人目はまた生んでもいいかな~と思って、次はこんな感想、うまいことできてる。

お腹にいるときからずっと、「小さく、早めに出ておいで~ スルッと出られるよ~」「すいちゃんが4歳になったら出ておいで~」と声をかけていた。ちゃんと聞いてくれていたらしいぱこちゃん(胎児時の名前)は、てべこより全体に少しずつ小さくて、てべこが4歳になったとたんに出てきてくれた。そんなこんなで、我が家は、7日ダンナくん、8日てべこ、9日ぱこちゃん と仲良く並んだ。8月はこの時期バースディ旅行期間とでもしようかしらと思うのだった。毎日手を変え品を変え、喜ばせてあげられるようなユーモアもない私なので。

予定より10日以上も早い出産だったので、もう無事退院し家での生活を送っている。出産の2日前に、ある会社のアトリエセールへ出向き(ものすごい人の中心配だとダンナくんに言われながら)、洋服を買わずに、ひと目ぼれしたかごバッグ。それが上の写真なのだけど、ものすごく高かったのに買ってしまった。また用途も考えずに買った。そして今、オムツ入れに使われている。