秋の風

9月に入って台風の影響もあってか、急に涼しくなったように思う。暑い日中もあるけれど、風はもう秋の風を感じる。秋が早いように思う。
昨日いつものように園から帰ったあーくんが、夕方に外を見て「なんでもう夜なん?」と不思議そうに言っていた。「日が落ちるのが早くなるのが秋になったっていうことなんやで」って話した。子供たちは夏より寒い冬の方が好きだと言う。冬になったら寒い寒いうるさいくせに‥と思ったけど、体温が高い子供にはぐったりしてしまう夏の暑さよりも、寒い方が動きやすいのかもしれない。楽しければどんなに寒くても駈け出すのが子供。そんなエネルギーを中年のだるくなっている自分の体にも持ちたいと思う。一緒に走り出して汗かけるといいなー。

汗をかくといえば、去年からダンナくんがテニスを始めたついでで、家族でテニスをよくするようになった。自分たちもやりたくて楽しいし、子供たちも最近ではラケット持って自己流でも打ち合いもできるようになったりして、この夏はいい汗をいっぱいかいた。


夏の外はきつい。
外でもたまにしたけど、夏場は室内コートがほとんど。このテニスコートは旅行先で、少し涼しい場所だったのと、早朝だから気持ちよくできた。でも山の中だったのでコートの奥はコケみたいなのがいっぱい生えていてボールがうまってしっとりするし、虫がいっぱいいて、自然満喫なのはいいけど虫が気になるのがちょっと嫌だった。私が子供の頃も家族とよく旅行に行っては、早朝からテニスをするのが旅行の過ごし方だった。まず着いた日にテニスをして、翌朝にまたテニスをする。だからあんまり他に設備のない場所でもテニスコートさえあれば楽しめた家族だった。みんな上手かったのかというと、みんなそれなりにできるというくらいのものだったけど、全員で出来たので楽しかった。大人になった今でも親と旅行に行くとテニスをする。もう70を過ぎている父もテニスする。そういう姿を見て、いつまでも一緒にできるスポーツとしてテニスはすごくいいなぁと思った。ダンナくんは全くテニスをしたことがなかった人だけど、私の両親と出かけると一緒にする機会も増えるうちに、自分だけうまく打てないのでできるようになったらもっと楽しく一緒にやれるかな、というのがきっかけで始めたのだけど今やものすごくはまっている。楽しくて仕方ないらしい。初めて趣味ができた感じ。どんなに疲れてもテニスには行くし、どんなに忙しくてもテニスのために帰ってくる。もはや、家族のためというよりテニスのために動いているくらいだ。

とりあえず楽しいことが見つかってよかったし、みんなで汗かけるスポーツはすごく気持ちがいいし楽しい。いいことばかりじゃない今年の流れの中で、これはいいことの一つ。うまくいかないことや、悩んだりすることも、汗を流して夢中になって、なんとかまた明日も頑張れているんだと思う。私も運動は苦手なのにテニスには行きたいなーと思うのは、きっと身も心もスッキリいい気持ちになれるからなのだろうな。いい音でボールを打てた時の気持ちよさは、快感。